車のエアコンが壊れて、修理するか買い替えるか考えているうちに、 ふと、この車を買った頃のことを思い出していた。
あれから、もう15年。
長いようで短い。 短いようで、とても長かった15年。
この車を買った頃、娘たちはまだ子どもだった。
62年という人生の中の15年。 そう考えると、ひとつの時代だったんだなと思う。
娘たちがまだ小さかった頃
元夫と別居し始めた時は
下の娘は小学校2年生。 上の娘は6年生。
この車を買った時は小6と高1だったか…
今は30歳と26歳になった。
あの頃は、まさか15年後にこんなふうに振り返る日が来るなんて、 想像もしていなかった。
別居していた7年間
当時は、離婚したくても簡単にはできなかった。
なかなか離婚に応じてもらえず、 長い別居生活が続いた。
別居は7年。
母子で暮らしていても、 法律上は離婚していないため、 母子家庭としての福祉も受けられなかった。
経済的にも、精神的にも、 苦しい時期だったと思う。
それでも毎日を回して、 子どもたちを育てて、 なんとか暮らしていた。
この車と一緒に過ぎた時間
思い返せば、 この車は母が100万円出してくれた。
あの時の私は、 どんな気持ちでその車に乗ったんだろう。
必死だった気もするし、 先の見えない不安の中にいた気もする。
でも、その車は15年間、 ずっと生活を支えてくれた。
子どもの送り迎え。 買い物。 仕事。 通院。 雪の日も、雨の日も。
人生の色々な場面に、 いつもこの車があった。
物にも、時間が染み込む
ただの「古い軽自動車」ではなく、 そこには自分の人生の一部が染み込んでいるんだなと思う。
車が壊れたことをきっかけに、 私は15年という時間を静かに振り返っていた。
色々あった。 本当に色々あった。
でも、 娘たちは大人になった。
そして私は、 今日もこうして生きている。

